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【第2回】〈本格稼働が開始〉AI×ビッグデータ×人工衛星で海をリアルタイム解析!45年以上の研究から生まれた最先端の海洋観測システム「みちびき海象ブイ」

プロジェクト概要

弊社は、自動観測ロボットを活用し、リアルタイムに海洋観測を行うシステムを開発するベンチャー企業です。

海洋研究には、毎年多額の研究費が費やされていますが、未だコストに見合うだけの研究成果を上げきれていないのが現状です。

そこで弊社は、少しでも効率的に海洋観測を行い、気候変動への具体的な対策を考えたり、海や陸の豊かさを守ることをミッションとしています。

そのために、今弊社が注力しているのが、波高や潮位、潮流、水温などの海象(かいしょう)情報です。海象をリアルタイムで知ることはとても重要な役割をはたします。

【第2回】〈本格稼働が開始〉AI×ビッグデータ×人工衛星で海をリアルタイム解析!45年以上の研究から生まれた最先端の海洋観測システム「みちびき海象ブイ」

従来の計測方法では、高額な大型装置や観測船を使うためコストが高く、日本近海における観測点は少ない場所に限られています。

そこで弊社は、低コストで、多拠点に設置できる小型の海象観測ロボット「みちびき海象ブイ」を開発しました。

「みちびき海象ブイ」は、後述する高性能なGPS(正確にはGNSS『Global Navigation Satellite System 』)受信機を搭載した小型ブイに換えることで大幅にコストダウンすることができ、従来よりも観測点を増やす事で、より広い範囲で海象データを取得できるようになります。

昨年、無事に沖縄県での試験導入を終えましたが、コロナ禍により一時事業が停滞してしまいました。その間に更なる開発を行い「みちびき海象ブイⅡ」が完成し、今年の9月から本格稼働しています。

この新型機は今後、漁場探索や海洋鉱物探査、マリンスポーツ、入港管理や災害対策など、様々な面で役立てられると考えています。

さらには、海だけでなく河川やダムの水位などもリアルタイムで観測し、洪水などの水害を予測するのにも活用が見込まれます。

私たちが目指すのは、安心安全な海洋ビジネスと、異常気象による被害の減災です。それを実現するためにも、持続可能な開発目標(SDGs)を支援するシステムを提供するベンチャーとして、今後も多くの課題に取り組んでいきたいと考えています。

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