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ハイブリッドワークの要となる「Windows 11」 移行時の3つの疑問に答える:アプリケーションの互換性も99.7%心配なし

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応が続く中、オフィスワークとテレワークを組み合わせた「ハイブリッドワーク」の導入を検討する企業が増えている。ITベンダーも関連製品/サービスの提供に注力しており、Microsoftが2021年10月にリリースした「Windows 11」もその一つだ。同OSはハイブリッドワークのために設計したと銘打っている。

 だが、Windows 11の導入に関して企業は幾つかの課題を感じているようだ。「新OSへのアップグレード後も利用中のアプリケーションやセキュリティソフトを問題なく使用できるかを心配される方が多いようです」と大手PCディストリビューターとしてWindows 11搭載PCの導入を支援するSB C&Sの菅沼一雄氏(ICT事業本部 システム基盤推進本部 エンドポイントデバイス推進統括部 エンドポイントデバイスマーケティング部 PC課)は話す。

 「既存端末のOSをアップグレードするのか、Windows 11を搭載したPCにリプレースするのかなど幾つかの選択肢がありますが、それぞれどのように進めればよいのか悩むこともあるでしょう。Windows 10と混在させることで管理が煩雑になるのではないかと不安に思うお客さまもいます」(菅沼氏)

 「Windows 11がハイブリッドワークの実現に有効である」ということに半信半疑の情報システム部門や経営層もいるはずだ。

日本マイクロソフト 春日井 良隆氏

 これに対し「何も心配することはありません。Windows 11はWindows 10と同じ基盤で開発されているので、アプリケーションやデバイスの運用はWindows 10で利用中の仕組みをそのままお使いいただけます」と胸を張るのは、日本マイクロソフトでWindows 11のマーケティングを担当する春日井 良隆氏(モダンワーク&セキュリティ本部 エグゼクティブ プロダクト マーケティング マネージャー)だ。菅沼氏と春日井氏が、Windows 11にまつわる疑問に答えた。

 春日井氏はまず、Windows 11のコンセプトについて「同OSはコロナ禍で企業が直面する課題を解決するためにリリースされたものだ」と話す。

 Microsoftが実施した、全世界のオフィスワーカーの働き方に関する年次調査「Work Trend Index」によれば、コロナ禍の2年間でオフィスワーカーがPCを利用する時間は29%、ビデオ通話の時間は89%、PCをアクティブに使うようになった人は18%、スマートフォンよりもPCを頻繁に使うようになった人は67%増加したという。

 「PCというデバイスの存在感が大きくなったことが分かります。コロナ禍で多くの人が対面からオンラインでのコミュニケーションに移行せざるを得なくなり、イベント会場に人を集めて実施していたセミナーはウェビナーへと変化しました。ご自宅からPCのカメラ越しに日本全国に向けてプレゼンテーションをされた経験がある方もいらっしゃると思います。そのプレゼンを見るのもPCですね。もちろん、スマートフォンやタブレットで視聴される方もいらっしゃいますが、チャットを使ったQ&AをするためにPCで、あるいは職場からご自身の業務用PCで視聴する方も多いと思います」(春日井氏)

 こうした世界的な状況の変化に対して「Windowsはどうあるべきか」を関係者で徹底的に議論した結果、新しいナンバリングとしたWindows 11のリリースに至ったという。

 Windows 11はWindows 10と共通のカーネルを採用しており、Windows 10で稼働するアプリケーションは基本的にWindows 11でも動作する。Microsoftが実施した検証では、99.7%の互換率が確認されたという。

 「それでも0.3%の“外れクジ”があるではないか」と思う人も安心してほしい。問題が生じたときのために互換性支援プログラム「App Assure」が用意されている。

 「App Assureは、『この問題を解決するにはプログラムをこう修正すればよい』『このようなコードを書けばよい』といった具合に、専任のエンジニアが互換性問題の解決を支援します。もしもWindows側に原因がある場合は、Windowsの開発チームに働き掛けて該当箇所を修正します」(春日井氏)

 アップグレードの進め方についても、効率的なパスを用意している。多くの企業はMicrosoft製やサードパーティー製のツールを使ってクライアント管理を効率化している。その環境でWindows 11端末をWindows 10端末と混在させても、端末管理で問題が生じることはない。クラウドを活用した効率的な端末管理も可能だ。

 「ハイブリッドワーク用にモバイルPCを支給された従業員が、端末のセットアップのために出社するのは本末転倒です。押印のために出社することと似ていますよね。クラウドを利用したキッティング機能(PCの初期セットアップ)である『Windows Autopilot』を使ったゼロタッチ展開によって、端末がインターネットに接続されると同時にポリシー設定ファイルをダウンロードし、その組織のポリシーに沿って自動的に設定します。キッティング後も『Microsoft Intune』を使ってどこからでも端末のセキュリティを管理できます」(春日井氏)

図 Windows 10とWindows 11が混在する環境における端末管理の例(出典:日本マイクロソフト提供資料)

 Windows 11のリリースを機に、PC運用管理の負担を軽減するサポートポリシーも発表された。Windows 10では年2回リリースされていた機能更新プログラム(Future Updates)が年1回のリリースとなった他、サポート期間も「Home」「Pro」は直前リリースから24カ月間、「Enterprise」「Education」は36カ月間とシンプルになった。

 前述した「Windows 11がハイブリッドワークの実現にどう有効なのか」という疑問について、春日井氏は2つの観点から回答した。

 1つ目は、Windows 11が「どこにいても安全に仕事を進められる」高いセキュリティを備えているということだ。

 ハイブリッドワークにおいては、社内外に散在したPCをどのように管理してセキュリティを確保するかという課題が生じる。Windows 11は「TPM(Trusted Platform Module) 2.0」というモジュールを必須としており、同モジュールとOSのセキュリティ機能を組み合わせてより強固な安全性を実現する。

 「TPM 2.0はデバイスでさまざまなセキュリティ機能を提供するためのもので、生体認証機能の『Windows Hello』やデバイスにおけるデータの暗号化、仮想化ベースのセキュリティ(VBS:Virtualization-Based Security)、HVCI(Hypervisor-Protected Code Integrity)、セキュアブートなどで利用されています。これらの機能を有効にすることでマルウェアへの感染を60%ほど低減できます」(春日井氏)

Windows 11のセキュリティ機能(出典:日本マイクロソフト提供資料)

 Windows HelloはWindowsへのサインイン以外の用途でも広く利用できる。社内システム、ECサイト、Webサービスのログインなどがその例だ。2021年末からYahoo! JAPANへのログインにも利用できるようになり、身近な生体認証機能として広く普及していくと予想される。

 Windows 11がハイブリッドワークに有効だとするもう一つの理由は、業務の生産性を高める工夫が随所に凝らされていることにある。Windows 11で復活した「ウィジェット」機能を使うことで、天気や株価、ニュースなど、すぐに知りたい情報に即座にアクセスできる。

 ユーザーはPCを開いた際に、直前にしていた作業の続きを始める。こうした傾向を考慮し、Windows 11は直近の作業をスムーズに再開できるように機能やUI(ユーザーインタフェース)を見直した。

 テレワーク中のストレスを減らすために「ユーザー中心」の思想をUI/UX(ユーザーエクスペリエンス)の設計に落とし込んでいることもWindows 11の魅力だ。

 「テレワークが続くとユーザーのストレスが増加する傾向にあります。PC操作でユーザーに負担を掛けないよう、社内に『ユーザー中心設計』のためのラボを用意しました。その研究成果をWindows 11のデザインに落とし込んでいます。『タスクバーのアイコンを中央寄せで表示する』『ウィンドウの角を丸くする』『マウスクリックなどのユーザーからの操作に対して、その操作を受け取ったことを示すためにアイコンを一瞬小さくするなどのフィードバックを返す』といったWindows 11のUXは、同ラボの研究成果の一部です」(春日井氏)

 SB C&Sの菅沼氏も、自身の利用を通じてWindows 11がハイブリッドワークに最適なOSだと実感しているという。

 「音声入力機能の精度の高さに驚いています。前後の文脈から正しい漢字に変換するといった機能によって、日本語も高い精度で認識します。育児などで手が空かないときに利用できそうです。Windows 10とのアプリケーションの互換性を心配する必要もなく、セキュリティや業務生産性が向上するわけですから、私たちディストリビューターも積極的にWindows 11搭載PCをお薦めしていかなければなりません」(菅沼氏)

 「Windows 11に移行すべきことは分かったが、今すぐは難しい」という企業もあるはずだ。SB C&Sはこうした企業のために、Windows 11にアップグレードできるWindows 10搭載PCを提供する。

 「Windows 10搭載PCもまだ在庫がありますし、新機種に関してはOSをダウングレードしてご提供することも可能です。必要なときはいつでもWindows 11にスムーズにアップグレードできますのでご安心ください」(菅沼氏)

 大手ディストリビューターも太鼓判を押すWindows 11。Windows 11を早く導入すればセキュリティ強化やリモートワークのストレス軽減、生産性向上などの効果が得られる。ハイブリッドワークの実現に向けて同OSの活用を検討中の情報システム部門の担当者は、まず自身のPCにWindows 11を導入し、本記事で紹介した最新機能を試してほしい。

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