年末年始、いよいよリベンジ消費… で...

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年末年始、いよいよリベンジ消費… でも人がいない 飲食・宿泊業 オミクロンで外国人も活用できず

調理場で自動配膳ロボットの操作方法を学ぶ社員ら=鹿児島市与次郎1丁目の康正産業

年末年始、いよいよリベンジ消費… でも人がいない 飲食・宿泊業 オミクロンで外国人も活用できず

 鹿児島県内の飲食業界や宿泊業は、年末年始の書き入れ時を迎え「リベンジ消費」を狙う。しかし慢性的に続く人手不足が影を落とす。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の影響で外国人活用もままならず、業界は人手不足の抜本的な解決策を見いだせず苦慮している。 12月中旬、鹿児島市の「ふぁみり庵はいから亭」では、広いフロアを自動配膳ロボットが走り回っていた。調理場から客席まで料理を運ぶ姿が客の目を引く。運営する康正産業の肥田木康正社長(50)は「今いる従業員の負担をどれだけ減らせるか。そのための試験導入」と説明する。 県内外で53店舗を運営する同社。新型コロナが落ち着いてきたこともあり、昼営業の客足は復調傾向だ。しかし人手不足が深刻さを増す。外国人の活用で乗り切りたいがハードルは高い。現在2人の外国人正社員を含む20人が在籍するものの、オミクロン株の影響で新規入国ができないからだ。「コロナ後は異業種との人員獲得競争がさらに激しくなる」と肥田木社長。ロボット導入は先を見据えた苦肉の策でもある。

 「県外客の足が戻り、12月の稼働率は80%」と話すのは、天文館地区のホテル経営者。だがスタッフ繰りに頭を悩ませているという。休業期間が長かったため、簡単に人は雇えない。雇用調整助成金を活用し今をしのぐ。人が足りない日は自分もシフトに入らざるを得ない。「一人でも欠けると回らなくなる」からだ。 最低賃金が上がり、今後は県外資本のホテルとの競争も激化する、とみる。「本当にぎりぎり。どうやって(スタッフの)待遇と折り合いをつけていくか。どこの経営者も大変だと思う」。解決策は見つからないままだ。 鹿児島県内の有効求人倍率は、慢性的な人手不足を背景に67カ月連続で1倍台を維持している。11月は建設業を除き、全ての産業で新規求人数が増えた。宿泊業・飲食業も前年同月比37.3%と伸びる。だが、鹿児島市内の飲食業者からも「求人票を出してもなかなか集まらない」との声が聞かれる。 現状について、ハローワーク鹿児島の今村健二次長(52)は「今まで主力だった大学生が、感染リスクを懸念して応募しない状況もある」と分析する。人手不足解消へ「異業種を希望する人に説明会や職場体験をしてもらうなどし、未経験者でも就職してもらえる機会を積極的に提供していく」と話す。