「なぜそこまで怒り続けるのか」"眞子さ...

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「なぜそこまで怒り続けるのか」"眞子さま結婚肯定派"の私がネットに抱いた深い失望 最後まで溝が埋まらない本当の理由

小室圭さんをめぐる「大騒動」

それは、9月24日にフジテレビ系FNNがニューヨークで撮影に成功した、直撃取材の独自映像から再び始まった。

「なぜそこまで怒り続けるのか」

フォーダム大学ロースクールを修了し、懸案のニューヨーク州司法試験にも合格が見込まれ、何年ぶりかに捉えられた小室圭さんの姿が映し出されると、日本中で驚きの声が上がった。後ろでまとめた長髪、厳しい表情で前だけを見つめて記者の問いかけに一切答えず歩き去る姿に、「生意気」「皇族の結婚相手としてやはり不適格」と激しい反感を覚える人もいれば、「カッコ良くなった」「試練に鍛えられて成長した」と感じる人もいた。課題を乗り越え、やるべきことを整え、いよいよ眞子さまとのご結婚話を再始動させ、一時帰国秒読み段階での彼の変貌ぶりは、「眞子さまご結婚」の話題が新しい章へと突入したことを告げるものだった。

9月27日午後3時20分、米ニューヨークから小室圭さんの帰国便である日航機が成田空港に到着したとき、既にゲートには約100人と数えられる報道陣が待ち構えていた。エコノミークラスと伝えられていた席は、おそらく警備上の理由でビジネスクラスにアップグレード。他の乗客に迷惑をかけずに機内で過ごし、安全に乗降するための、至って合理的な判断である。乗客の中で最後に降機した小室さんは、空港関係者やSPに護衛されながら歩き、報道陣に向かって深々と一礼すると、その後は無言を貫き通した。

始まった「ネットリンチ」

新型コロナウイルスの検査と入国審査を終えた小室さんは、黒いバンに乗せられて実家マンションへ。2週間の自主的な隔離期間を安全に過ごすためだが、そこも既にカメラとマイクを構えたマスコミであふれかえっていた。上空には4機のヘリが旋回、バラバラと轟音を撒き散らす。一斉にフラッシュがたかれ、約20人の警察官が自宅前を警護するというものものしさの中で、小室さんはまた報道陣と、その向こう側の「国民」に対してしっかりと一礼し、建物内へと去っていった。

案の定、ネットは彼の帰国の情報と、ネット民の「ご感想」「ご意見」「ご忠告」、髪型などの容姿や態度、一挙手一投足への誹謗中傷であふれ返った。愉快に思うのだろうか、「暗殺」という言葉までが躍った。精神的にも肉体的にも傷つけてやろうという明白な悪意があふれたそのさまは、小室圭という(当時)まだ29歳の一人の男性に向けられた、日本国民からのネットリンチ以外のなにものでもなかった。